2009/06/03 (Wed) 「北陸往復割引きっぷ」指定席は片道各１回のみ

 JRの割引切符なんですが、割引が使えないと言うか、追加料金が発生することになるケースもあることを明示しないで、売っていたそうです。


割引切符、例外記載せず販売＝ＪＲ東海に警告－公取委
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200904/2009042300560&rel=y&g=soc
http://mainichi.jp/chubu/newsarchive/news/20090424ddq041040011000c.html

公正取引委員会によると、問題があったのは名古屋を起点とした「北陸往復割引きっぷ」で、JRのホームページでは「特急列車の普通指定席を利用」…と、特急の指定席の使用を促進するようなことを書いてあるにもかかわらず、実際には、指定席を割引サービスの範囲内で使えるのは、それぞれの片道で１回だけだったとのことです。

つまり、ダイヤ上の問題と言うか、、JRの都合ですよね、で、途中で特急を乗り継ぐ必要がある場合もあるかと思いますが、その場合…　後の列車の指定席料金を追加して支払わなければならないことになっていた、と言うんですね。

え～っっ？！？！

ですよ、これは…

全区間で安く指定席を利用できるかのように宣伝しておいて、実は、乗り継いだ場合は、新たに指定席料金を払う必要があるなんて。
どこにもそんなことを書いていなくて、支払いを求めるなんて、詐欺ですよ！
例えもし、販売の際に口頭で説明していたとしても、忘れたり、その場では理解できず、後でゆっくり説明文を読めばいいや、と思う人だって、いるはずですから！

だいたい、「北陸往復割引きっぷ」という名称からして、往復の全区間で割引が使えそうなイメージがするじゃないですか。それ自体は思い込みかもしれませんが、それを逆手にとって、高いサービスを使うように仕向けて、追加料金を徴収するなんて…　詐欺です！



こんな、明らかに相手（この場合はJR）が悪い場合でも、相手は

「そう決まっているんですから」
「規定ですのでご了承ください」　　と言い、

了承しなかったら
「なぜ了承いただけないんですか!!」　と、逆切れするニッポン。

間違っているところを指摘すると、謝られるどころか、「おかしい人」「クレーマー」の扱いをする、ニッポン。

どんなに無体なことであっても、「上が決めたことに、文句を言うんじゃない」と、親や友人、同僚ですら、被害者に我慢を強いる、ニッポン。


この割引切符の件だって、指摘した乗客はきっと、JRからはクレーマー扱いされて、周囲の人々からは我慢するよう、説得されたんでしょうね。