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時の河を漂う船頭無きニッポン丸時の河を漂う船頭無きニッポン丸
船頭多くして船山に上る。船頭無くしてニッポン丸は沈む…?!
日本の現状を憂う、憂国のニュースブログ。
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自転車での違法行為…。どんな行為が違法になるのか、認知度はどれくらいか、特集した記事がありました。それによると、日常的によく目にする行為が違法であることを、(ものによって差があると思うのですが)「知っていた」が61.5%、「知らなかった」が38.5%と、「自転車の交通ルールがいまひとつ浸透していない実態が浮かび上がった」(アイシェア)そうです。

自転車での違法行為、38.5%が「知らなかった」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&id=868872

しかし、記事の内容は、自転車運転時の違法行為について一方的に述べただけで、そのような行為が日常化している背景に触れたり、自動車の場合と比較したりしていません。ただ、「こういう行為は見たことある?」「それって、違法なんだよ?知らないの?」というだけ。少々うがった見方をするなら、自転車に乗る行為そのものが大変危険であり、自転車なんて乗るもんじゃない、と言っているかのように聞こえる内容です。そのためか、この記事を読んで日記を書いている人は、自転車を悪者扱いしている方が、圧倒的大多数という有様です。


具体的には、こんな行為が「違法」として挙げられています。
( )は「見たことがある」と答えた方のパーセンテージ。

「傘を差す」(88.5%)
「2人乗りなどの定員外乗車」(87.2%)
「横に並んで走行する」(86.2%)
「無灯火運転」(83.3%)
「携帯電話の使用」(80.0%)
「ヘッドフォンで音楽を聴く」(78.6%)
「手やハンドルに荷物を掛けて運転する」(76.1%)
「ベルで歩行者を避けようとする」(73.5%)

※ もう少し詳しく、どういった行為が「違法」となり、「罰金」はいくらなのかを知りたい方は、
  ひかるさんの日記をご覧ください。
  http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1199171754&owner_id=15731848&comment_count=2


自転車ユーザーであれば、「仕方なく」行っている行為も、少なからず含まれていると思います。「傘を差すな」と言われても、「では、合羽を着ろ、と言うのか? 折りたたんでいる時間は無い。折りたたんで濡れたものを、また着ろと言うのか? 会社には干せる場所がなく、カビが生えてしまう。」と言う人もいるでしょう。あるいはこれは、エコロジカルな自転車に乗るのは止め、バスや自家用車を使え、と言いたいのでしょうか? だとしたら、時代に逆行していますよね。そして何より、経済的弱者を無視した発言ですよね…?!

2人乗りするな」と言うのも、学生の2人乗りは論外として、小さなお子さんがいる方の都合を無視しています。…子供を2人まで乗せられる、3人乗り用の公認自転車(?)なるものがあるそうですが、だからと言って、買い換えるのは経済的に大変です。そこまでしろと言うなら、対象者には無料貸与しろ、と言いたい。

手やハンドルに荷物を掛けて運転するな」と言うのも、男性視点の法律ですよね、これ。大量の買い物を1人でこなさなくてはならない主婦に、何度も往復しろと言うのか? 食事の支度に洗濯や掃除、子供の送り迎え、あるいは人によっては自身も勤めに出ていて、いっそう時間がないというのに。確かに、一定量以上の荷物を抱えて運転すると、ハンドルが取られ、危ないですが、主婦はそんなこと、言っていられないのです。

ベルで歩行者を避けようとする」のは違法行為…?!
これは、けっこう、初めて聞いて驚いた方も多かった様子… (by Mixi日記)。そして、驚いた方、知っていた方双方に多い意見が、ではなぜ、ベルを付ける必要があるのか(「ベルを付けない」のも違法)、と言うこと。付けなくてはいけない、でも、使用したら違法、とはいったい…???



こうした事情も考えずに、自転車ユーザーを叩いている方というのは、自動車には乗っても、自転車には乗らない方なんでしょうか? 近所のスーパーに出掛けるにも、車? ご家族の方も、みんな車? お子さんも、自転車に乗らない…?? 考えにくいのですが;;

そういう方が、「自転車乗りは危ない。自転車も車同様、バンバン取り締まればいい。罰金を取ればいい。なぜ警察は、悪質な自転車乗りに対して注意だけに留めて、取り締まらないのか?」といった発言をされています。でも、そうした方は、自転車と自動車の事情の違いを、分かっていないのではないかと思います。さもなくば、

…自転車に恨みがある?



自転車と自動車の取締りの違い、事情については、以下のJ-CASTニュースが分かりやすくまとめているので、読んでいただけたらと思いますが、

自転車で酒酔い運転 いきなり書類送検される!
http://www.j-cast.com/2007/07/11009088.html

まず、自転車運転時に違反を犯して「検挙」された場合ですが、自動車運転時と同じように「反則金」を払えば許されるわけではなく、文字通り察に 書類を げられ」ます。いわゆる「青切符」が制度上無いため、いきなり書類送検、起訴、裁判に…!ということも有り得るということです。

なぜ、そんなことになるかと言うと、自動車の場合は、違反行為があまりに増え、裁判所などの処理能力を圧迫したために、反則金制度が取り入れられましたが、自転車に関しては、これまで違反行為が重く捉えられていなかったこともあり、反則金制度の導入からもれている状態であるためです。

そのため、自転車による道交法違反で検挙された場合、、 
検察側に書類送検されても、実際に起訴または略式起訴され裁判になるケースは少ないと見られますが、送検されたという記録は残りますし、もし「罰金」が科せられることになったら、、

【注意!】 「罰金」と「反則金」は、違います。

一定の額を納めれば裁判にかけられることがない「反則金」と違い、「罰金」と言うのは、裁判にかけられ、有罪判決が出た結果、支払いを命じられる罰金、「罰金刑」のことです。よって、「罰金刑」を受けるというのは「前科」が付くことであり、違反を犯した方は「前科者」と呼ばれる存在になる、ということです。あまりにも、極端ですよね。

だから… 警察もあまり自転車の取締りに積極的ではないんでしょうね。
第一、「自転車は車道の左端を走行しなければいけない」と言いますが、基本的に日本の道路は自転車が走ることを想定して作られていないため、歩道上を走るのも止むを得ない場合が多いんですよね。自転車専用道路や専用レーンなんて、まずありませんし。そうした環境整備が整っていない中で、取締りだけ行うのは、ちょっと違うのではないかと思います。

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